愛聴盤、SELECT第I弾
〇音源
★MOONDOG/THE VIKING OF SIXTH AVENUE [現代音楽、WORLD、ミニマル]
《ドイツ出身の盲目の現代音楽家。私はこの人、好き過ぎて写真を見るだけで上がってしまう。よくコンサートのSEで使います。クラシカルでミニマルな音楽、そして何よりMOONDOG作品特有の肉感というか、空気感がたまりません。できればLPで聴いて欲しい一枚》
★TERRY RILEY/MUSIC FOR THE GIFT [現代音楽、ミニマル]
《ライリー初期のテープ作品。トランペットはチェットベイカー。これ初めて聴いた時、腰抜けました。じっくり聴いていると、音楽の狂暴さと美しさのシンクロに気が遠くなる。》
★CATHY BERBERIAN/THE MANY VOICES OF CATHY BERBERIAN [現代音楽、声楽]
《現代音楽の異端なる女性ソプラノ歌手。この人、半端じゃない。モンテウ゛ェルディのような古典から、ドビュッシー、ケージ、ワイル、ガーシュウィンのジャズなんかも歌って、極めつけにビートルズまで歌ってしまう。その音楽性の幅は驚愕である。声楽の概念をぶち壊した素晴らしい歌手である。》
★THELONIOUS MONK/thelonious himself [JAZZ]
《説明不要のピアノ。最も好きなジャズマンは?モンクです。》
★SUN RA and his Arkestra/MUSIC FROM TOMORROW'S WORLD [JAZZ、FREE JAZZ]
《サン・ラー。名前がもうヤバイね。この人、もうよく判りません。でも好きです。笑えます。その上、カリスマ的な人です》
★ART ENSEMBLE OF CHICAGO/FULL FORCE [FREE JAZZ]
《民族音楽でも現代音楽でもあるフリージャズ。フリージャズ聴いてる時が一番、音楽の驚異や奥深さを感じるかもしれない。》
★BARTOK&SZIGETI RECITAL/BEETHOVEN:KREUTZER SONATA [CLASSIC]
《バルトークは作曲家として有名だが、この人はピアニストとしても凄い。シゲティ(violin)とのデュオで、1940年のRECITAL。演奏、とんでもないです。このクロイツェルソナタを聴いて、ベートーヴェンを聴くようになった》
★BARTOK 44 VIOLIN DUOS/ANDRE GERTLER&JOSEF SUK [CLASSIC]
《雨の日に、ぼーっと聴くと最高です。雨と弦っていうのは、煙草とチョコ、風邪と鍋焼きうどん、風邪ぎみと女、木の枝と子供(笑)、ともかくそのくらい抜群の組み合わせだと思う。》
★YUJI TAKAHASHI/ERIK SATIE "L'OEUVRE POUR PIANO [CLASSIC]
《サティには特別な想いを持っているので、何か一枚挙げたい。所がサティの作品集、無茶苦茶ある。60年代くらいまで全く評価されなかったのに、現代ではこの人気。その中でもこの高橋悠治のサティ、素晴らしいです。》
★DMITRI SHOSTAKOVICH/SONATA FOR VIOLIN AND PIANO,OP.134 [CLASSIC]
《ロシアの作曲家ショスタコーウ゛ィチ。好きな作曲家BEST5には食い込んで来るか?愛聴しているのは、リヒテル(piano)とオイストラフ(violin)という間違いない面子のもの。こういうのは演奏家によって本当にガッカリするものあるから、おすすめします》
★SWEET SMOKE/JUST A POKE [ROCK、JAZZ、FUNK、プログレ]
《友人に聴かせてもらって、死ぬほど衝撃的だった一枚。なんと言うか、ファンキーでロックでプログレで民族的でジャズ(笑)みたいな説明不能のバンド。曲も演奏も本当に抜群のバンドなのに何故かそれほど知られてない。このレコード無茶苦茶、高いです。私もCDでしか持ってない。でもいつかレコードで欲しい。その友人は昔、フランスにて格安で買ったのだと。》
…こういう音源紹介は音楽家の仕事の一つだし、楽しいしと思って、湯舟に浮かんだ髪の毛をチョロっとすくう様にかい摘まんでみたが、この第一弾はてんでバラバラのSelectionになってしまい、自分でも意味不明。人によっては取っ付きにくいセレクトかもしれない。しかし抜群の音源であることは保証します。次回はもっとピントを絞ってセレクトします。