美人狂想曲
2010年おめでとう。
今年は最高の年明け。最高の満月。
災い多き2009年も月に溶けてさようなら。数も一つ繰り上がれば、そろばんの上もすっきりと、3つの駒で事足りる、虎が一日千里を駆けるというなら、私は一日一音勝負、美人と戯れる初夢も、まことしやかな今年の抱負。
去年より美人の話をすれば、
あふりらんぽのオニ。これこそ美人。女であることを本当に楽しんでおる。鈴木清順の映画「肉体の門」に、そのまま出ていても違和感のない女。そんな人に初めて会って、私は金玉の縮こまる思いがした。
今年さっそく美人の話をすれば、
1月2日、石切さんへの初詣。
人ごみに紛れて今年の安全と飛躍を唱えた後、厄除のお守り買いに札所へ。アルバイトの巫女さんが5~6人、正月騒ぎに追われておる。私はその中で一番の美人を見極めて、その子からお守りを買う。胸元に名札をつけており、「酒匂」と書いてある。
「あゝ珍しいですね。何と読むんですか?」と尋ねると、
『さこうと言います。』と微笑んだ。
酒の匂いが似合わない無垢な顔で、「酒匂」の名札をちょいとつまんで、ちょいといい笑顔をくれた。
美人の話は男の話、美人話の上達は、そっくりそのまま男の上達、ならば自然と演奏も、美人になるに違いなし。
それがまことの今年の抱負。
皆さま方、今年も宜しくどうぞ。
まだ見ぬ皆さま方、今年こそ宜しくどうぞ。
2009年の半分を費やして、自宅で発狂しながら作りあげた、完全自作のパイプオルガンで御座る。今年はこいつと共に、も一つ大きな音風景を皆さまの目前へ。
門松変わりにオルガン飾る
2010.01.06